妻木の道標は学園東通りの妻木交差点から東側に入った細い道の傍らにあります。
裏面に陰刻はありません。
陰刻は深くしっかり刻まれていて, 町村名の間に読点があります。
また,左右を表す「指差し」がきれいに彫られています。
正面。
右面。
左面。
現在では、目立たない場所(図中の矢印)に建っているようですが、
なぜ道標がこの場所にあるのか?というと, 古い地図を見ると分かります。
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明治迅速測図(明治初期)をみると, 土浦と石下方面を結ぶ新しい道の分岐点に道標が位置していたことが分かります。
明治迅速測図(矢印が道標の位置)
また、道標の右面に「← 作道」とありますが、この周辺に「作道」という地名はありません。「作道」の意味はよく分かりません。詳しい方がいらっしゃいましたらご教授ください。お願い申し上げます。
2021/3/12 追記
賀来 利一様より, ご教授いただきました。
「作道」とは近代の道標によくある表現で「耕作道」か「作業道」を略したものと
思われます、とのことです。
賀来様、ありがとうございました。
(明治迅速測図より後に作成された地図では, 葛城村(下の地図で左下方向)とは異なる
方向に点線で道が描かれています(図中の赤い線))
妻木の道標
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